コロナウィルス・パンデミックに関する理事長提言

何よりもコロナウィルスにより家族を亡くされた方々や仕事が立ち行かなくなり困窮している方々、また最前線に立って闘っている方々に心よりお見舞いを申し上げます。
さてその中にあって、どうしても一つ聞いていただきたい提言がございます。

【収まってからでは遅すぎる!!】

それは戦争や大地震や今回のコロナウィルス・パンデミックのような大変事が起こった場合、私たちはその対策に追われ(無理のないことですが)、その後のことを大きな視野で余り考えていないのではないかと危惧しています。例えば終戦後、私たちは「どのような日本を創っていくか」を深く考えず、そのまま戦後の歴史の流れに身を委ねてしまった印象が私にはあります。戦争中、あるいは戦争前にも「負けた場合」も想定し戦後のヴィジョン構成にもっと力を注ぐべきであったのではないかと考えています。
今回の世界中を巻き込んだコロナウィルス・パンデミックはパンデミック後の世界を劇的に変革する力を同時に併せ持っていると確信しています。今回、世界共通の闘う相手を共有することで、各国が今後協力し合うことの大切さを痛感し、国家の枠組みを超えてしっかりと手を結ぶ方向に進まねばなりません。一国至上主義に舞い戻ってはこの過酷な状況を全く活かせない状況となってしまいます。WHOの在り方等も根本的(例えば公正無私の判断を下せるような真に国際的な別団体)に変革する必要もあるかと思います。
また個人に関しては、コロナウィルス騒動が収まるその前に、パンデミック終了後に各自が発揮できる実力や知識を身に付けて、新たな世界で活躍する人となっていただければと切に願っております。
以上、僭越ながら提言させていただきました。